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801 名前: 日本国憲法第一章天皇 投稿日: 2000/07/28(金) 14:02
第一章 ザムザ

第一条 ザムザは、プラハの青年であり不安な夢を見たあとであつて、この不安は、主体の存するザムザの内心に基く。

第二条 ザムザは、人間であつたが、視界の認識した図像の認めるところにより、これを毒虫化する。

第三条 ザムザの自己認識に関するすべての行為には、家族の助言と承認を得られず、ザムザのみが、その不安を負ふ。

第四条 ザムザは、毒虫としてなしえる行為のみを行ひ、人間に属する表現権能を有しない。
2 ザムザは、作者の定めるところにより、その内心に関する吐露を作者に委任することができる。

第五条 視野に見える領域の定めるところにより、前屈をするときは、ザムザは、固い甲殻を下にしてその前屈に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

第六条 ザムザは、仰向けの姿勢に基いて、毒虫化状態を確認する。
2 ザムザは、仰向けの姿勢に基いて、ちょっとばかり頭をもたげる。

第七条 ザムザは、自らの視野確認と認識により、自らの体に、左の毒虫に関する状態が存在していることの確認を行ふ。
 一 不安、夢、寝覚めを認識すること。
 二 ベッドの中にいること。
 三 仰向けに寝ていること。
 四 とてつもなく大きな毒虫であることを認識すること。
 五 固い及び下になっているその他の性質を有する背中の状態を認証すること。
 六 少しばかり頭をもたげてみること。
 七 腹部を見ること。
 八 腹部が弓形及び固い節その他の分裂状態にあることを認証すること。
 九 腹部の節の色が褐色であること。
 十 節は膨らんでいること。

第八条 ザムザがベッドから出て行動し、又はザムザが、家族と接し、若しくは接することを拒否されることは、ザムザの外見に基かなければならない。


802 名前: 楳図かずお 投稿日: 2000/07/28(金) 14:07
ぱちっ(目が覚める音)
あっ!
わ、わたしの体が ど、毒蟲にっ!

ああっ、り リンゴが!リンゴが落ちてくる!
ギャッ!




803 名前: 西部邁 投稿日: 2000/07/28(金) 14:13
アメリカニズムという悪夢にうなされたグレゴール・ザムザは
もはやポイズン・インセクトすなわち毒虫になりおおせている。
なぜといって、専門的知識人をその典型とするマスつまり
「大衆」は「あたかも固い甲殻を下にして仰向けになっている」
(チェスタトン)のだからである。今のグレゴールは
オクログレゴール、つまり衆愚レゴールだと構えてみせるのが
大人の平衡感覚だといってよい。私とて、腹がまるく
ふくらんだ固い節で覆われていることはあっさり認める。
しかし失語症に堕したグレゴール・ザムザが頭をもたげて
みたところで、褐色の弓形が見えてお仕舞いなのである。



804 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/28(金) 14:17
>>801

うますぎ。



805 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/28(金) 20:09
柳瀬の翻訳でお願い。
あと、マーク ヘルプリンでどうでしょう?


806 名前: F※の金成由美さん 投稿日: 2000/07/28(金) 20:13

 議長 みなさん こんにちわ
 現在の生活になにやら重苦しい圧力を感じていたらしいグレゴール・ザムザで
すが、今朝のワイドショーによると、なんと毒虫に変身していたことが発覚。父
親に重症をおわされて警察を呼んだことでマスコミに知れわたっちゃいましたが、
いやー、まさか虫まで落ちぶれてるとは思わなかったですね、ザムザ。
 梨本勝のインタビューに「形にならない不安がいつも自分の回りをとりまい
ていた。仕事などで人間的に扱われないという不条理感が自分を毒虫に変身さ
せたのだと思う」と答えてましたが、なんぼなんでも虫になっちまうことはな
いでしょう。それよりも、せがれが虫になっちゃったというのに世間体のこと
しか心配していないような母親のコメントがナイスでした(笑)。妹は献身的に
世話をしているみたいですが、いつまで続くやら。

 警察も、虫に対する暴力は暴力と認められるかと困惑しているとのことです
が、まー、所詮虫ですしねー。生活費を入れてもらえなくなって、仕方なく置
いた下宿人もザムザの姿を見て出ていっちゃうし、暴力ふるった親父さんの気
持ちもよくわかるなー。
                        金成 由美(CQE05307)

 ニフに入ってないみなさんにはわからないか。



807 名前: マルチスタック 投稿日: 2000/07/28(金) 20:17
 久しぶりに学生時代の友人と会った。彼はビデオライターをしているといい、話はお
のずと「海辺の生きもの/死にもの」になった。そのうち、彼の伊豆への取材にわたし
の妻と同行することになった。彼は話がうまいのでついうかうかと乗せられてしまった
のである。
 海に着いてみると、潮がさしていて磯に降りることができない。海辺の生きものといっ
たら遠くの空の鳶と舟虫ばかりである。舟虫は素早いのでなかなか撮影できない。やっ
と妻が見つけた動かない舟虫は仰向けになって死んでいた。死んだ舟虫というのもめず
らしい。アップで撮った。ナレーションはもちろんあれである。
「おはようございます。グレゴール・ザムザです。今朝、ぼくは夢見が悪かったんです
が、目が覚めると仰向けのまま起き上がれませんでした。それで、どうしたんだろうと
思って足のほうを見たら、おどろいたねえ。ぼくは虫になっていたんだねえ。」


808 名前: 田中啓文 投稿日: 2000/07/28(金) 22:36
ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、
ベッドの中で自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に
変わってしまっているのに気がついた。俺はいったいいつまで
毒虫のままでいなければならないのか?
1.一生
2.春分もしくは秋分の日をはさんで前後一週間まで
3.お姫様がキスしてくれるまで
答えは2番。昔からよう言いまんがな暑さ寒ザも彼岸までて。
というネタを思いついたがこれで短編一つはいけそうである。
いただきですねえ。



809 名前: 水野晴郎@超特急 投稿日: 2000/07/28(金) 22:43
毒虫も、けっこう、うまかったぞ。


810 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/28(金) 23:50
>802
最後のギャ!!が秀逸です。


811 名前: むしマン 投稿日: 2000/07/29(土) 01:04
「フッフッフッフ
俺は遂に手に入れたぞ毒虫の体をっ!!」
ザムザは歓喜にふるえ残酷な口元。
「毒虫汁っ!!!」と叫ぶ、その刹那。
「きゃーーーー悪魔ーーーー。」
妹は握りしめていたリンゴを夢中で
その塊、めがけ投げつけた。
リンゴはザムザである毒虫の体に食い込む。
その傷口からは青く泡立つ液体がほとばしり
逆上したザムザは叫んだ。
「外道!!!貴様ら人間こそが悪魔だ!!!!!」
ハルマゲドンを迎える20年前のある日の出来事であった。



812 名前: ゴルゴ13 投稿日: 2000/07/29(土) 01:31

・・・。


・・・・・・。

・・・・・。


・・・虫だな・・・・。




813 名前: むしマン 投稿日: 2000/07/29(土) 01:39
「部長おおお、起きたらこんな姿に」
「馬鹿もんっ!!!両津!!!近くに寄るな!!!」


814 名前: 494 投稿日: 2000/07/29(土) 01:42
そろそろ落ち着いてきたでしょうか?
243 の目次を作成していたかたは、めげておしまいになったでしょうか?
自分でやれと言われればそれまでですが、そこまでの気力が、そのぉ。

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815 名前: 川上弘美’ 投稿日: 2000/07/29(土) 01:43
寝床の中だった。左右の足の長さが違っているような気持ちにもなったが
それはよくあることだった。寝床の中でからだが変わるのはいつものことである。
膝がいやに出っ張ってしまったり、顔がひらべったくなったり腕が固くなったりする。
カーテンの隙間から光が差し込んでいる。夜明けだろうか。部屋の中のものの輪郭が
いやにはっきりしている。電気の傘や梨の入った籠や机の上の空き瓶や弓形の節目の
入った腹部が輪郭だけなったように見える。蒲団を剥いで寝ては腹を冷やす。手を
伸ばしかけてそれが一方的にいくつもついていることに気づいた。手・・・足だろうか、
その前に見たのは腹部だったか。それでは、しっぽ、しっぽはあるのだろうか?
触覚は?ここに至って俄に焦りを覚えた。確かめたいが、急に起き上がっては
飛び跳ねるかもしれない。そのような不均一なかたちであったら、跳ねるであろう。
そして、いったん跳ねはじめると、はなはだしく跳ねるこっとになったりする。
そういうことは苦手なのである。
そこで目が覚めた。何かまずいことをしてしまったような気持ちである。
嫌な予感がある。案の定、しばらくして「毒虫です。大層縁起の悪い虫である。」
という声が聞こえた。しまった、「甲虫類よりも爬虫類が好きであるのに」と
思うがもう遅い。からだの変わり目であった。わたしは虫になった。わたしは虫、
あなたは人、そこには区別がある。わたしは境目を越えてしまった。それはどうやら
あんまり「いい」違い方ではないらしいけど、でもまあいいか、わたしはわたしだ。
わたしはあなたではなく、あなたは虫だはない。それはなかなかに味のあることなの
ではないだろうか?
「サナダさん、起きて」
手をのばすとかさかさと音がした。音はふとんの中から聞こえた。





816 名前: 川上弘美’ 投稿日: 2000/07/29(土) 01:46
寝床の中だった。左右の足の長さが違っているような気持ちにもなったが
それはよくあることだった。寝床の中でからだが変わるのはいつものことである。
膝がいやに出っ張ってしまったり、顔がひらべったくなったり腕が固くなったりする。
カーテンの隙間から光が差し込んでいる。夜明けだろうか。部屋の中のものの輪郭が
いやにはっきりしている。電気の傘や梨の入った籠や机の上の空き瓶や弓形の節目の
入った腹部が輪郭だけなったように見える。蒲団を剥いで寝ては腹を冷やす。手を
伸ばしかけてそれが一方的にいくつもついていることに気づいた。手・・・足だろうか、
その前に見たのは腹部だったか。それでは、しっぽ、しっぽはあるのだろうか?
触覚は?ここに至って俄に焦りを覚えた。確かめたいが、急に起き上がっては
飛び跳ねるかもしれない。そのような不均一なかたちであったら、跳ねるであろう。
そして、いったん跳ねはじめると、はなはだしく跳ねるこっとになったりする。
そういうことは苦手なのである。
そこで目が覚めた。何かまずいことをしてしまったような気持ちである。
嫌な予感がある。案の定、しばらくして「毒虫です。大層縁起の悪い虫である。」
という声が聞こえた。しまった、「甲虫類よりも爬虫類が好きであるのに」と
思うがもう遅い。からだの変わり目であった。わたしは虫になった。わたしは虫、
あなたは人、そこには区別がある。わたしは境目を越えてしまった。それはどうやら
あんまり「いい」違い方ではないらしいけど、でもまあいいか、わたしはわたしだ。
わたしはあなたではなく、あなたは虫だはない。それはなかなかに味のあることなの
ではないだろうか?
「サナダさん、起きて」
手をのばすとかさかさと音がした。音はふとんの中から聞こえた。





817 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/29(土) 01:53
ここには2通りの文がある。ひとつは有名文からの引用、言葉をすげ替えてるだけ。
ひとつはテイストを汲み上げながら独自に考えられてるもの。
個人的には、後者の徒労に握手だが前者のほうが笑えるものが多いと思う。


818 名前: >817 投稿日: 2000/07/29(土) 01:54
「拍手」なんだろうね。あげあしとりだけど。


819 名前: 柳瀬尚紀訳 投稿日: 2000/07/29(土) 02:40
 名朝。プラハの日とグレいく婦蘭派といけるのは、市民のまさしく暮れ意く折るのはザムザが婦暗な夢からふっと、らはっと覚めて味ると、ベッ戸の中に寝まく姿の自分と具令区王たる自分の姿がプッっとそして爛々と張り馬ってみた巨大な紐れ育の雄々居る巨大な毒虫が(返歌)(もしもし?)(もっ仮名びってくれ!)偉大なる行進のさなかに眺めたとして、振頼派と行軍高揚凱歌陥穽として変わ句らかし、そこで挫む座が感じなぐりはべりながら、(いずれは何も泣くかとは?そしてプラハの糸民と云うグレ豪る雨るザムザの。おっ喝破いことで。)気づくかな?気何時来かな?夢みたい。すると毒と置く虫みたいに反明して納?

 固く甲殻、背仲を引き中延ばせ伸ばして、仰向けになって、蒼苔けて、ちょっと婦狩り頭をもたげ剃ると、句レコー翁るのプ楽羽だというね。そうだ、ま歩くしておやんなさい!ながめるかな!喝色の、湯見る方と、肩い節でばきん、芽を入れて、気って、腹の棒亭でね。山荘の令やでとなるべき。胃和ってえ。朝よ!


820 名前: >817 投稿日: 2000/07/29(土) 02:42
でも、良くできた「後者」は、単に笑える「前者」よりも面白いと思いますょ。
うらやましい、とかくやしい、と思えるのも「後者」にしか存在しません。


821 名前: ねこ@ぱんち 投稿日: 2000/07/29(土) 03:01
>819
爆笑! これはいい!!(^o^)


822 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/29(土) 03:20
うんうん


823 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/29(土) 03:47
このスレッド読んでると文学ってまだ捨てた
もんじゃないなって気になるから不思議。


824 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/29(土) 04:10
共感と言う意味で拍手じゃなく握手にしたんです。
820のとうりですね。


825 名前: 名無しさん@リクエスト一周 投稿日: 2000/07/29(土) 04:51
「グレゴールザムザは笑えた……」っての、誰かやって。


826 名前: >825 投稿日: 2000/07/29(土) 07:26
むぎ茶は既出。
638ね。


827 名前: >819 投稿日: 2000/07/29(土) 07:34
これはすげえ。
真似とかそういう次元じゃない。

最近の文書はネタばかりだったけど、
久々にガツンときた。


828 名前: スタートレック 投稿日: 2000/07/29(土) 11:10
宇宙暦2021003 記録者 ジャン=リュック・ピカード
朝、起きた途端にドクターから、ライカー副長の部屋へ
急行するように言われた。
急いで駆けつけてみると、そこにはライカーの姿はなく、
巨大な毒虫がベッドでのた打ち回っていた。
背中には甲殻があり、腹は弓なりに膨れ上がっている上に
節くれ立っていて非常に奇妙だ。
ドクターの診察によると、遺伝子レベルで変質したらしい
のだが、カウンセラーにはライカーの困惑した意識が
伝わってくるらしい。
同様の現象がエンタープライズ内で他にも起きていないか、
至急データ少佐に調査を命じた。

宇宙暦2021003 補足
調査によって、ライカーの身にだけこの現象が起きている
事が判明した。
同時に、ホログラムデッキの故障がライカーに影響を及ぼ
している事も分かり、データとラフォージ中尉によって
現在は復旧し、ライカーも元の姿に戻ることができた。
だが、なぜかリンゴが怖くなるという後遺症が残ってしまっ
たようだ。



829 名前: @10000万光年 投稿日: 2000/07/29(土) 12:27
824は「とおり」でしょ。


830 名前: こえぴょん 投稿日: 2000/07/29(土) 12:43
やぁっっ〜ほ〜!ザムザっでーす。グレゴールの美人数珠つなぎ〜!

いや〜、しかしまぁなんですなぁ。おかしなこともあるもんですなぁ。
なんかけったいな夢見てもーたなー。

ん?な〜んかおかしいなぁ?え〜とっ、ちょっと仰向けになって、と。
あ、よっこらしょぉっ〜〜っと。

えー、どれどれ、フンフンフンフン、、、どっひゃぁ〜!
虫みたいになってるぅ〜いうねん。割れてるぅ〜っちゅうねん。
しかも、めっちゃ固いぃ〜っちゅうねん。

おふくろも、笑ってやんと病院連れて行けぇ〜いうねん。
気ぃ悪いっちゅうねん、ホンマ。


831 名前: 慶応進学会 投稿日: 2000/07/29(土) 14:07
かなり、虫だぞ〜


832 名前: 慶応進学会2 投稿日: 2000/07/29(土) 14:07
なるほど、虫みた〜い


833 名前: やるせなす 投稿日: 2000/07/29(土) 14:09
ザムザちゃんですっ!


834 名前: 関根潤三 投稿日: 2000/07/29(土) 14:14
アナウンサー:
いよいよ9回までやってまいりましたが、ピッチャーのザムザ、
ここまで投球数97、許したヒットは2本だけで、
2塁を踏ませない完璧なピッチングを続けております。
今日の巨人打線を考えると、このままいってしまいそうですね、関根さん。

関根:
いや、3人目の打順が岡島だから、スライダー系のミートがうまい毒虫を
代打に送るでしょう。そうするとさすがのザムザも分からないよ。



835 名前: 漱石(坊っちゃん) 投稿日: 2000/07/29(土) 14:15
親譲りの割れた腹で損ばかりしている。


836 名前: 漱石(坊っちゃん2) 投稿日: 2000/07/29(土) 14:15
毒虫ぞな、もし。



837 名前: 萩原恭次郎 投稿日: 2000/07/29(土) 15:40
近代都市の飛躍寝台上に
我は装甲の巨大なる腹部を見る

都会をよごし気を悪くし
驚き易い心臓を圧迫さす
喜びも悲しみも現せない
醜い顔をして

されど我が泣く如き
強気頑迷なる心臓の閃き!

あゝ 見る 我は現在!
巨大なる装甲の腹部!


838 名前: 世界まるみえ 投稿日: 2000/07/29(土) 15:50
毒虫の恐怖

グレゴール・ザムザ氏の場合

その日、ボヘミアの郊外に住む グレゴール・ザムザ氏は いつもと同じ時間に帰宅した。
そして いつもと同じように夕食を済ませ ベットに入ったのである。

(グレゴール・ザムザ本人)
「あの日は いつもの 何か 変った事など 本当に無かったんです。
  それが まさか あんな事になるなんて 思いもしませんでした。」

その夜、グレゴールは ひどくうなされていた。
強烈な 悪夢が 彼を 襲っていたのだ。

(ザムザ夫人 本人)
「あの人が、夜 ひどくうなされていたのは 気づいたんです。
  私は 何度か 彼を 起こそうとしたのですが、彼は起きてくれませんでした」

翌朝、グレゴールが 目を覚ますと 体に 妙な違和感を感じたのだ。
体が 上手く動かないのだ。

(グレゴール・ザムザ本人)
「私は 急いで妻を 呼ぼうとしました。
  しかし、私の声は 出ず、妻に気づいてもらう事は 出来なかったのです。」

そう、彼の妻は 台所で 朝食の用意をしていて、彼の 無言の叫びに気づけなかったのである。

何度か 声を出そうとしたがでなかった グレゴールは とりあえず、体を起こそうと
首を 持ち上げた。
しかし その時!!

(会場 ええぇぇぇぇぇっ……?)
(CM)


839 名前: いーひひひ 投稿日: 2000/07/29(土) 17:58
笑うせーるすまんがみたいでーす!


840 名前: (´∀`) 投稿日: 2000/07/29(土) 18:17
学校の教材にいいんじゃない?
「文体練習」の日本版って感じでさ。



841 名前: 毒虫セールスマンの苦悩 投稿日: 2000/07/29(土) 18:18
毒虫セールスマン、グレゴール。今、ようやく深い眠りから
目覚めた。出勤の時間だ。

ベットの上の彼のからだが法外に横にひろがっていたから、
起きあがるためには両腕と両手を使う必要があった。
ところが、彼にはもうその手がなくなっていて、ばらばらに
食いちがった運動をするばかりで、どうしても彼の意のままに
なりたがらぬ、たくさんな足があるだけなのだ。足の一本を
曲げてみようと思ったのに、その足がまっさきに伸びてしまったり
する。ともかくその足の助けを借りて、彼はやっと目的を達する
ことができた。その間も、ほかの全部の足はまるで気ままに
解放されたみたいに、むちゃくちゃに興奮して動きまわっていた。

まず彼は下半身をベッドの外に乗り出してみようと思った。
彼はまだ自分の下半身を見たことがないから、どんなかっこうを
しているのやら見当もつかなかったのだが、それを動かしてみる
段になると骨が折れた。じつに動作がのろくさかった。とうとう
彼は腹をたてて、無分別にも力いっぱい前のほうへからだを投げ
だした。ところが、方角の選び方がまずかったとみえて、ベッドの
脚へしたたか打ちあたり、ひりひり灼けつくような痛みをかんじた。

今度はのこる上半身をベッドから下ろしにかかった。まず用心して
頭をベッドの縁までぐるっと回してみた。からだは横ひろがりで
重かったのだが、転回する頭にくっついて胴体ものろのろと動いて
まわった。だが、最後に頭を縁からぐっとさし出して宙にもたげて
みると、それ以上こんな具合にして進むのが不安になった。もし
そんな姿勢でベッドから落っこちたとしたら、頭に怪我をしないのが
奇跡なくらいに思われたからだ。いまこそ慎重さを失ってはならぬ、
絶対のはめにさしかかったわけである。まだまだベッドの上で
ぐずっているほうがましなような気もしだした。

しかし、彼がため息をつきながら骨折りをくりかえして、やっと元の
姿勢にもどってみると、今度はたくさんな足がおそらく前よりも
もっと意地わるく、互いにいがみ合いをはじめる始末なので、こんな
勝手気ままをやられていては、もう平和や、秩序をもたらせてやるなど
自分には思いもよらないような気がしだした。ベッドの上で安閑として
いるわけにもいかないし、といって、このベッドから解放される見込みは
ありそうもないのだが、やっぱり、いっさいを犠牲にするつもりで
当たってみるのが上分別というものだろう、とまた自分に言いきかせた。
同時にまた、そんなすてばちな決心よりも、やはり冷静な分別に
たよって行動したほうがずっと結果がいいのではあるまいか、と考えて
みるを忘れなかった。

ふと、彼はその瞬間に鋭い目つきで時計のほうをちらっと眺めやった。
「ああ、また遅刻だ。ええいっ、今日も休んでしまえ」
と疲れたからだを横たえ、再び深い眠りについた。

※最初に戻る



842 名前: 243 投稿日: 2000/07/29(土) 19:00
243>494
ごめんごめん。仕事が忙しくなって、その上ものすごいレスの増え方で、呆然
とROMする日々でした。
やろうやろうと思いつつ追いつけない早さで増えるんだもの。
しかも既出ネタも増えて来ちゃったね。ゴルゴ13は最初の方がシンプルで好き。
目次、少なくともあと10日は手が付けられません。どうしよう、更に増えるん
だろうなあ。



843 名前: 武者小路実篤 投稿日: 2000/07/30(日) 00:14
 或る朝,ひどく胸苦しい夢から目をさますと僕は,少し毒虫になつたらしい。
 人間もいくらか毒虫になつたらしい,人間としては少し毒虫になりすぎたらしい。
いくらか巨大だつたかも知れないが,毒虫になつたのも事実らしい。しかし本当の人
間としてはいくらか巨大だつたのも事実かもしれない。本当の事はわからない。
 しかし人間はいつ一番毒虫になるか,わからないが,少しは巨大だつた気でもある
やうだが,事実と一緒に毒虫になつたと同時に少し頭もにぶくなつたかも知れない。
まだ少しは頭も毒虫になつたかも知れない。然し少しは進歩したつもりかも知れない。
 ともかく僕達は少し毒虫になるつもりだが,もう少し毒虫になりたいとも思つてゐ
る。
 皆が少しづつ進歩したいと思つてゐる。人間は段々毒虫になり,進歩したいと思ふ。
皆少しづつ,いゝ毒虫になりたい。
 いつまでも進歩したいと思つてゐるが,あてにはならないが,進歩したいと思つて
ゐる。
 僕達は益々毒虫になり,いろいろの点でこの上なく毒虫になり役に立つ毒虫になり
たいと思つてゐる。
 人間は益々毒虫になり,今後はあらゆる意味でますます大きくなり,生き方につい
ても,万事変身したいと思つてゐる。
 ますます毒虫になり,万事変身したく思つてゐる。我々はますます毒虫になりたく
思つてゐる。
 毒虫万歳。


845 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/30(日) 00:19
ある朝。グレゴールザムザ。子役人。何やら体が尋常ならず。虫。
虫になっている。腹・・


845 名前: スタジオボイス 投稿日: 2000/07/30(日) 01:44
特集★変身
メタモルフォーゼとしての文学

あの頃僕らは毒虫だった

朝から毒虫になった自分を眺めるとき、
ひとは不穏な感覚にとらわれるという。
まるで90年代の閉塞感を象徴しているような
行き止まりのなかで激しく沸き上がる疑問。
さまざまな困惑を世界は押し付けてくるが、
それでも自分がこうして生きているということ、
それはまるで奇跡のようなことなのではないだろうか?
もうあの時代を懐古するのは終わりにしよう。
そう、誰もが気付いているのだ、あらゆるシステムが疲弊していることを。
新たな世紀が開かれたとして、楽天的な未来は描けないけれども、
しかしいま毒虫になっていること、それは事実なのだ。
ならば僕たちはそのことに応えよう。
魂の限り、知恵の限りをつくして。


846 名前: テレコンワールド 投稿日: 2000/07/30(日) 01:57
マイケル「やあ!今日もやってまいりました、テレコンワールドの時間だよ。ハッハッハ」
スティーヴ「マ、マイケル!!大変だヨ!ぼぼぼぼ・・・・・・」
マイケル「スティーヴ?!なにか困ったことでもあったのかな?ゆっくり冷静に話してごらん」
スティーヴ「ぼ、ぼ、ぼくのグレゴール・ザムザが毒虫になっちゃったヨ!これじゃ夜の行為もままならないヨ!」
マイケル「なんだい、そんなことか。安心してくれ。それぐらいのことならあの道具を使えば一発さ」
さくらのオバさんたち「ワー(パチパチパチ)!!!」
スティーヴ「マイケル、はやく紹介してくれヨー」
マイケル「あせらないあせあない、道具は逃げたりしないよ、スティーヴは奥さんに逃げられたけどね」
さくらのオバさんたち「(大爆笑)」
マイケル「さあ、じゃあ毒虫になったザムザを連れてきてくれ」

スティーヴがザムザ(毒虫)を連れてくる

スティーヴ「ん?マイケルー、もしかしてその左手に持ってる薬みたいなものを使うのかい?ほんとうに大丈夫なのぉ?」
マイケル「その通り!この『シンプルクリーン』を使えば大丈夫さ!さぁザムサ、そこに仰向けになって・・・・・・あとはシンプルクリーンを塗るだけ」

ゴシゴシ・・・・・・ゴシゴシ・・・・・・ゴシゴシ

マイケル「さあ終わったよ」
スティーヴ「マイケル!なにもかわってないじゃないか!君を信用した僕がバカだったよ!!」
マイケル「フッフッフ、よーく腹部を見てごらん」
スティーヴ「ワォ!節目がなくなってるよ!」
さくらのオバさんたち「ワー(パチパチパチ)」
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847 名前: マルグリット・デュラス 投稿日: 2000/07/30(日) 03:22
ある朝、彼は毒虫だ。彼は仰向けになり、少し頭をもたげる。まるくふくらんだ、
褐色の、弓形の固い節で分け目をいれられた腹部が見える。

−沈黙、そのあと−

彼は畏怖している。私は彼を哀れだと思う。しかし私は彼に何もしない。
二人のまわりには、海のざわめき、子供たちの叫び声、いつに変わらぬ暑気。



848 名前: シルヴァスタイン 投稿日: 2000/07/30(日) 03:40



      あるあさ   そのこは   どくむしになっていた。


         きは   それで   うれしかった。




849 名前: 名無しさん@一応参加者 投稿日: 2000/07/30(日) 04:15
>845
なるほど。なんか懐かしいにおい。



850 名前: 角川源義 投稿日: 2000/07/30(日) 05:58
グレゴールザムザの変身は、軍事力の変身であった以上に、私たちの若い文化力の変身で
あった。私たちの変身が戦争に対して如何に無力であり、とてつもなく大きな毒虫に
過ぎなかったかを、私たちは身を以て体験し痛感した。褐色の、弓形の固い節で分け目をいれられた 西洋文化の摂取に取って、明治以後80年の歳月は決して短すぎたとは言えない。
にもかかわらず。近代文化の伝統を確立し、自由な批判と柔軟な良識に富む毒虫としての
自らを形成することに私たちは失敗してきた。


851 名前: 井上ひさし@吉里吉里ス 投稿日: 2000/07/30(日) 10:46
ある朝、不安な夢からふと覚めてみると、ベッドの中で自分の
姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっている
のに気がついた。
この、奇妙な、しかし考えようによってはこの上もなく真面目な、
だが照明の当て具合ひとつでは信じられないほど滑稽な、
また見方を変えれば呆気ないぐらい他愛のない、それでいて
心ある人びとにはすこぶる含蓄に富んだ、その半面この国の
権力を握るお偉方やその取巻き連中には無性に腹立たしい、
一方常に材料不足を託つテレビや新聞や週刊誌にとっては
はなはだお誂え向きの、したがって高みの見物席の弥次馬諸公
にははらはらどきどきわくわくの、にもかかわらず生物学者や
言語学者にはいらいらくよくよストレスノイローゼの原因になった
この事件に直面し、わたしはだいぶ迷い、かなり頭を痛め、
ない智恵をずいぶん絞った。


852 名前: 四字熟語 投稿日: 2000/07/30(日) 10:47
ザムザ君 前途有望 研究熱心 学業優秀
新進気鋭 臨機応変 当意即妙 才気煥発
眉目秀麗 五体健全 早寝早起 早飯早糞
天衣無縫 勧善懲悪 義理人情 金科玉条
有為転変 天変地異 運否天賦 心配無用
粉々辛苦 辛苦万苦 粉骨砕身 切磋琢磨
不急不休 一心不乱 盲目滅法 仕上肝腎
立派上等 品行方正 元金保証 安全確実
立身出世 安心立命 大器晩成 威風堂々
順風満帆 悠悠自適


今朝突然 毒虫変身 青天霹靂 意気消沈
前途絶望 御先真暗 先行暗澹 挫折頓挫
室内蟄居 暴飲暴食 自棄自暴 沈思黙考
壇腸断絶 波乱万丈 絶体絶命 …………



853 名前: うーん 投稿日: 2000/07/30(日) 11:45
ゾマホン、どこいってるんだー。
おまえの出番だぞー!


854 名前: 原リョウ 投稿日: 2000/07/30(日) 12:45
夢から覚めた。
どうやら事務所のソファで眠ってしまったらしい。ひどい夢を見るはずだ。
このボロソファにはどんな夢も悪夢に変えてしまう効果があるようだ。
眠っているとき以外に見る夢よりは幾分ましではあるが。

ポケットからピースというふざけた名前のタバコを取り出し火をつけた。
目が覚めてくるとともに、私は自分の身体の異変に気がついた。どうやら私は
毒虫になってしまったらしい。しかし、それはどうでもいいことだ。
虫けらのような人生が、本物の虫けらの人生に変わっただけだろう。

そのとき、事務所のドアが唐突に開かれた。
「渡辺探偵事務所のグレゴール・ザムザというのは君かな?」
中肉中背の何の特徴もない男が何の特徴もない声でそう言った。
「その前に、そこの椅子に座って自己紹介でもしたらどうかね?」
男は戸惑った顔をしている。
「その虫のような格好はなんなんだ?差し支えなければ、その妙なものを脱いで
僕の話を聞いてくれないか」
「大いに差し支えるね。君の自己紹介が先だ」
男は憤慨した。
「僕は毒虫に用があって来たわけではない!どうやらここへ来たのは間違いだったようだ。失敬する」
男は、いままでの鬱憤を晴らすかのようにドアを荒荒しく閉め、立ち去った。
彼は毒虫にはとうてい解決できないほど難解な依頼を持ってきたようだ。
それなら立ち去って正解だろう。そんな難解な依頼は、昨日までの私にだって解決できないに違いないのだから。


855 名前: 名無しさん@そうだ選挙にいこう 投稿日: 2000/07/30(日) 14:02
>852
漢字魔スッレッドで遊べ!



856 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/30(日) 15:56
結構、おもしろいじゃん。


857 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/30(日) 15:58
>852 うん、なかなか良い。


858 名前: 堀井憲一郎 投稿日: 2000/07/30(日) 16:54
 突然ですが虫になりました。どうしましょう。聞かれても困りますね。はい。
今朝目が覚めたらカブトムシになっていたのです。うそうそ。毒虫ですね。カブトムシなら、まだいいかなあって。いいわけないです。
 今回の昆虫になってしまったので「夏休みの自由研究に昆虫採集をしたことがありますか」アンケートを近所の小学生にとってまわったのだ。
その結果は、5人に1人の割合で「やったことがある」ということがわかったのでした。
まだまだ人気は衰えてないね。おいらが採集されなくてよかったよ。されないよ。毒虫だし。ほっといてよ。
 しかし、中には「阪神タイガースの勝敗表作り」なんて間抜けな奴もいて心配になったよ。いや勝敗がね。なんとかしてくれタイガース。もうだめですか。はい。



859 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/30(日) 18:41
「女体模写してください」って読んでしまいました。


860 名前: 名無しさん@そうだ選挙にいこう 投稿日: 2000/07/30(日) 19:07
凄い!尽きないんだね。
みんな頭いいな。しょげるよ、俺。


861 名前: トゥ ハート@コスパブ 投稿日: 2000/07/30(日) 20:19
ピピピ、ピピピ、ピピピ・・・。
カチッ。
ちょうど目覚まし時計が鳴ると同時に目が覚めた。
ベッドを降りて、大きく伸びをする。

うう〜〜〜ん。
なんだか、妙にスッキリした気分だ。
窓の外にすがすがしい青空が広がっているからかも知れない。

トーストとコーヒーで簡単な朝食を終え、オレはテレビを消して居間を出た。
「行って来ま〜す」
誰もいない家に向かってそう言うと、オレは玄関を出て鍵をかけた。

いつもと同じ時間。
いつもと同じ場所。
そしていつもと同じように、後ろからザムザがやってきて、いつもと同じように明るい笑顔でーーー。

「おはよう、ひろゆきちゃん」
「ザ、ザムザ・・・!?」
ザムザを見るなり、不覚にもオレは思わず言葉を失ってしまった。
だって、ザムザのやつ、触覚がーーー。

「お前、それ・・・」
「えへへっ、どうかな?」
ザムザは少し照れた顔ではにかんだ。
「・・・毒虫に、変わったのか?」
見ればすぐにわかることをあえて聞く。
「うん。今朝、ちょっと早起きしてね」
頬にかかる触覚がまだ慣れないのか、ザムザはそう言いながらもしきりに触覚に触れていた。

前で揺れる小さな触覚。つややかに輝く甲。
ただ毒虫に変わっただけなのに、まるで別人のような印象を受ける。
思わず、本当にザムザか、と馬鹿なことを口にしてしまいそうになった。

「ちょっとヘンかな・・・?」
戸惑うオレの顔を見て、不安そうにザムザが聞いた。
「い、いや、べつに・・・」
オレは視線をそらし、あいまいに答えた。
少し動揺していた。
「触覚はやめたほうがいいと思う?」
「さ、さあ、いいんじゃないか」
「もっと他の蟲にしたほうがよかった?」
「さあな、どうかな」
「・・・・」
「・・・・」

「・・・ねえ、ひろゆきちゃん」
「おう」
「似合わないんなら、正直にそう言ってね」
「そ、そんなことはね〜よ」
「ホントに?」
「ああ・・・」
オレはコホンとせき払いする。
「・・・・」
「・・・・」
少しの間、ふたりとも言葉に詰まったまま道を歩いた。
なんだか、妙な気持ちだった。
おかしいな。
ザムザ相手に緊張してんだ、オレは。

確かに、前のおさげのときよりもずっと大人っぽくなった。
似合わないわけでもない。
いい感じだと思う。
でも、なぜだろう。
素直にそれをほめる気にもなれなかった。
ザムザがザムザじゃないような気がした。
押しに弱くて鈍くさい、オレのそんなよく知っているザムザじゃなくて、まるで全然知らない別の女の子が横にいるみたいだった。
だからなのか、なんとなく違和感みたいなものを感じた。

オレの微妙な心情を察したのか、ザムザは小さな声で、
「前のほうが、よかった?」
と聞いてきた。
「い、いや・・・」
オレはぎこちなく言う。

「やっぱり、もとに戻そうか?」
そう言って、ザムザは上目づかいにオレを見て、遠慮がちに微笑んだ。
「・・・・」
その仕種は、いつものオレのよく知っているザムザのそれ、そのものだった。
やっぱり、ザムザはザムザだよな。
そんな当たり前のことをあらためて認識した途端、胸につかえていたものは意外なほどあっさりと消えてしまった。
そして、見慣れないザムザの姿に対する違和感は逆に新鮮さに変わった。
「・・・いや、その方が似合ってるぜ」
気持ちがすっきりしたせいか、オレは自然な感じでそう言えた。
「・・・ほんと?」
「ああ、似合っている。なんだかいつものお前じゃないみたいでさ、動揺しちまったぜ」
「またまた、そんなこと言っちゃって〜」
本当だって。
「全然、変じゃない・・・?」
「おう、全然」
「触覚、やめたほうがいいと思う?」
「いや、可愛いんじゃね〜か」
「もっと、他の蟲がいいかな?」
「それが似合ってるよ」
「ほんとに?」
「ああ」
オレの嘘を見破るのは、ザムザの得意技だ。
だから、オレが本当のことを言っているってのもよくわかるはずだ。
「よかったぁ」
ザムザから微笑みがこぼれた。
「ひろゆきちゃんがそう言うなら、しばらくこの毒虫のままでいようっと」
「・・・・」
そんなザムザの笑顔は、いつになく眩しく見えた。




862 名前: 小林まこと 投稿日: 2000/07/30(日) 20:36
●今号の「1・2のザムザ」は作者の都合により休載します。
尚、表紙のタイトルは印刷工程の都合によるもので、お詫び申
しあげます。(編集部)


863 名前: 水島新司 投稿日: 2000/07/30(日) 20:49
 ワーー
    ワーー       ワーー

ワーー             ワー−    
     「おそるべし山田君!
       嵯武座高の暮呉君から
        三打席連続ホームラン!!!」                 ワーー
      
ワーー    ワーー     ワーー
                   ワーー
      ワーー
ワーー           ワーー



864 名前: 島本和彦 投稿日: 2000/07/30(日) 22:34

毒虫
とは!?

固い甲殻と、丸くふくらんだ褐色の腹部を持った
とてつもなく大きな甲虫のことをいう!
これだ!
これが毒虫だ!!!

例えばこのグレゴール・ザムザという男−−−−
彼がある朝、不安な夢からふと覚めてみると、
自分が毒虫になっていることに気づいたとしよう!!!
まあ、それは関係ないのだが……




865 名前: 桜玉吉 投稿日: 2000/07/30(日) 22:35

目覚め
最悪

何をする気も起こらず
布団の中で頭をもたげる。

すると、ふと、
まるくふくらんだ褐色の腹部が目につく。

「・・・・・・?」
そっか。
俺、毒虫。

いったい、自分はなぜ毒虫なんかに
なってしまったのか。
背中に固い甲殻がついているのはいかなる理由か。
昨夜からの記憶が飛んでいるので、さっぱりわからない。
様々な不条理に翻弄されるうち、怒りの
感情が静かに湧きあがってくるのであった。




866 名前: ノストラダムス 投稿日: 2000/07/30(日) 22:36


早朝、秘密の寝台の上に横たわり
彼は自分が一匹の毒虫になっていることに気づくだろう
固い甲殻の背中 丸くふくらんだ腹部
グレゴール、ザムザ、プラハの恐るべき怪物




867 名前: VOW 投稿日: 2000/07/30(日) 22:36


▲毒虫だそうです。(茨城県/グレ凍る寒さ・38歳・男)@うはははは、なっていたのか毒虫に!! ま、オレもたまに、目覚めたらなってたりするが(←ホントかよ)。投稿人はペンネームをなんとかするように。




868 名前: 電撃ウラワザ王 投稿日: 2000/07/30(日) 22:38
●自機が毒虫になる
タイトル画面でL1+R1を押しながら△、○、×、□と入力。この後、アーケードモードを選び、キャラクター選択画面でザムザを選ぶと、毒虫が使用できるようになる。(必殺技コマンドはP405を参照)



869 名前: 桃子@江国香織 投稿日: 2000/07/31(月) 01:20
ふっと目が覚めると、僕は毒虫になっていた。
「あぁ、僕は毒虫だったんだ。」
なんということもなく僕はその事実を受け止めていた。
実際それは新しい発見だった。
だって、僕は目覚めるまで自分は人間だと思っていたのだから!!
毒虫の視点は今までとは違っていて、僕はなんとなくふふふと笑ってしまった。
これが本物の僕だったのだ。
「桃子が見たらびっくりするだろうなぁ。」
僕は無数にある手をさわさわと優雅に動かしながら呟いた。
だが、次の瞬間ひとつの不安が僕の心をよぎった。
「・・・・・・彼女は毒虫の僕も今までと変わらず受け止めてくれるだろうか?」
ふと空を見ると白い月がせつないくらいに青い空にぽっかりと消えそうに浮かんでいる。
それはなんとなく僕を落ち着かせ、こころがきぃんと静かになる感触を僕に与えた。


870 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/31(月) 01:30
このスレ見たら20年前の事を思い出した。
イラストレーターの和田誠がパロディをテーマにした本を出版して(タイトル覚えてない)
その中で「雪国」を題材に、文体模倣を1人で何通りもやっていた。
何の授業だったか、その本を教材にした事があった。
宇能鴻一郎調雪国を朗読しながら、先生(♂)は赤面してた。。


871 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/31(月) 01:35
このスレは伝説になりますね…


872 名前: >870さん 投稿日: 2000/07/31(月) 01:35
「倫敦巴里」(話の特集)ですね。私も同感。


873 名前: >870 投稿日: 2000/07/31(月) 01:42
『倫敦巴里』だと思う。


874 名前: 870 投稿日: 2000/07/31(月) 02:47
言われてみれば確かにそんなタイトルでした。ありがとうございます。


875 名前: カー・グラフィックTV 投稿日: 2000/07/31(月) 03:04

(古屋徹のナレーション)
「朝靄の中、丸いボディーに身を包みながら
 ゆっくりと、しなやかに動き出す、一台の褐色の毒虫。
 そう、これこそが、グレゴール・ザムザ、
 1900年代初頭にチェコはプラハのコーチビルダー、
 フランツ・カフカが世に送り出した
 傑作ライトウェイトミドシップである。

 第一次世界大戦の後、ドイツに訪れた「表現主義」の
 流れの中にあって、天才フランツ・カフカの手によって作られた
 ザムザ、つまりこの「変身」は、その後約100年もたった現代まで、
 当時のセンセーショナルさを全く色褪せることなく
 鑑賞に堪えている数少ない作品とも言えよう。

 固い甲殻の背中を持ちながらも重量がわずか900kg、
 腹部中央に縦置きされた2000ccの自然吸気エンジンの脇には
 この車最大の特徴である弓形の固い節の分け目が
 整然と並んでいるのが見える。
 このカフカ独特のシャシー設計があってはじめて
 ザムザの類を見ないほどに軽快な走りが実現したといえよう。」

松任谷「いやぁ、田辺さん。・・・・毒虫。・・・ですね、ついに。」
田辺「ついにというか、ようやくというか。」
松任谷「ええ・・・。(後ろを向いて)やはりこう、目の前にすると、
   威圧感というか凄みのようなものを感じてしまって、
   なんだか圧倒、されませんか?」
田辺「いや、威圧感というか・・、ボクには、なんだろう、こう・・・
   かわいいじゃじゃ馬、のような、そんな風に感じるんですけどもね。」
松任谷「じゃじゃ馬。ですか?」
田辺「松任谷さん、実はこれボク、一度ヨーロッパで乗ったことがあるんです。」
松任谷「・・・」
田辺「でね、そのときの印象が、こう、まさにじゃじゃ馬というか
   乱暴なんだけど可愛らしくて仕方が無いっていう、そういう
   記憶だけが鮮明に残っているんですよ。」
松任谷「・・ボクにはやはり、毒虫っていう印象から来る
   物々しさというか、そういったものを感じてしまうんですがね。」
田辺「なるほど。」
松任谷「じゃぁ、今日はその田辺さんの言うじゃじゃ馬の
   鮮明な記憶が再確認できるか、楽しみですね。」


876 名前: 往復はがき 投稿日: 2000/07/31(月) 04:32


             返信


877 名前: >875 投稿日: 2000/07/31(月) 04:48
笑った!!
どこまで逝くんだこのスレ?!


878 名前: 名無しさん@そうだ選挙にいこう 投稿日: 2000/07/31(月) 05:04
最初から読んでみたが、後半はほとんどネタだねぇ……。


879 名前: 京極パクリ彦 投稿日: 2000/07/31(月) 06:50
−夢を見た。
夢の中で虫となり、空を飛んでいた様に思う。
私は子供の頃より虫になる夢をよく見る。
そもそも、私は虫が大好きで、小さい頃は虫を捕まえ虫かごの中で飼う事がよく
あった様におもう。しかし、何故かは知らぬが大抵がすぐに死んでしまった。
子供の頃はそれでも、単に虫が好きなだけで、それ故この様な夢を見るのだと思
っていた。
しかし、成長するにつれ、夢は収まる所か見る回数は増えていき、ついには本
当に虫になりたいと思う様にさえなっていった。
もちろん、起きた時に虫になっていた事など一度もなく、だから、虫になる事
などあり得ないとあきらめていた。今朝、目をあけるまでは。

目がさめた。

まぶたを開けてみると、6つの節に分かれた褐色の腹が網膜に飛び込んできた。
頭の芯がとろける様でしばらくぼっとしていた。
でも、いつまでたっても頭のかすみははれることなく夢と現実の境目をふらふらしている。
体を起こそうにも、手も足もうまく動かない。
そもそも手と足の区別がなかった。
部屋の中は薄暗く、とても静かだった。まだ、夜明け前なのだろうか。
カサカサという手足の音とどくどくという体から流れ出る毒液らしき液体の音だけが響いている。
この状態が死ぬまで続くのだろうか。
息苦しい。
頭がしびれる。びりびりしびれる。
人を呼ぼうにも、声が出ない。そもそも喉がなかった。
恐ろしくなった。これでは毒虫だ。永遠に続く無間地獄の責め苦じゃないか。
ああ、私の昔飼っていた虫たちが羨ましい。あの虫たちはこれを知っていたから早く死んだのだな。
そうだ。気が狂ったのだ。気が狂ったのだと思えばいい。狂気の胡乱な意識が幸せにしてくれる。
いや、妄想かもしれない。限りなく狂気に近い妄想だ。
でも、私は正気だ。
私はグレゴール・ザムザだ。
それとも私は人間ではないのか。
私の中で、毒虫と人間、狂気と正気が同居し始めている。
グレゴール・ザムザというものはもうなくなってしまった。
拡散する。霧のように私は手足の隅々にまで充満する。私は毒虫の形になる。
隅々にまでぴったりと融合していく。
ちっとも幸せじゃないじゃないか。
私の殺した虫たちの臓腑が私の脳髄に充満する。人じゃない。虫でもない。私の中をどろどろ流れるのは腐肉の肉汁だ。
私は腐肉を喫らって生きる毒虫の化け物だ。
そうだ、私は妖怪だ。
私の肉体を形成しているのは訳の分からない妖怪なのだ。だから私の実体は私の意識ではなく妖怪なのだ。
私は毒虫の妖怪だ。
窓の向こうで声が聞こえる。
助けてくれ、私は毒虫じゃない。人間なんだ。
こめかみに力を入れると私の人間としての輪郭が少しだけはっきりした。もっと、もっと力を入れる。
「ほう。」
私はそれだけしか言葉が喋れない。



880 名前: >806 投稿日: 2000/07/31(月) 10:58
金成由美さんって、サイキック青年団の常連だった人だよねぇ?
だったら、知ってる知ってる。 


881 名前: >875 投稿日: 2000/07/31(月) 10:59
ナイス!
絵が浮かぶ


882 名前: 娘。 投稿日: 2000/07/31(月) 12:02
ザムザの未来は(Wow×4)
世界を羨む(Yeah×4)
虫になろうじゃないか!(Wow×4)
Change! Metamorphin' all of the night!


883 名前: 呪泉郷 投稿日: 2000/07/31(月) 12:52
あいやー!毒虫溺泉に落ちてしまた!
この泉は1300年前巨大な毒虫が溺れた言う悲劇的伝説あるのだよ
それ以来ここで溺れた者皆毒虫になてしまうという呪い的泉。


884 名前: >875 投稿日: 2000/07/31(月) 13:01
田辺さんと松任谷さんの掛け合いがまたいい感じに再現されている。


885 名前: ねこ@ぱんち 投稿日: 2000/07/31(月) 15:09
>875、>884
うん。
ネタものもこれくらい徹底されると嬉しくなるよね。
「じゃじゃ馬」。ぷぷ。


886 名前: >875 投稿日: 2000/07/31(月) 16:01
「ヨーロッパで乗ったことがある」が笑える!
おめぇ、松任谷さんの話の腰折るんじゃね!ってとこが(笑)。



887 名前: E.E.スミス 投稿日: 2000/07/31(月) 18:14
エーテルに拡散しそうな意志を必死にかきあつめ、デラメーターを持ち上げようとしていたイロナの前で、爬虫人は一瞬硬直し、ゆっくり倒れはじめた。
その後ろには固い甲殻の背中と、丸くふくらんだ褐色の弓形の固い節で分け目をいれられた腹部を持つ巨大な虫が、強靭な生命力を持つ爬虫人さえも倒した毒を滴らせながらうずくまっている。
私はドクム 4 のレンズマン = ザムザ、この基地のデルゴン貴族はこれが最後だ。
( 外伝「毒虫レンズマン」より )


888 名前: iモード メル友募集 投稿日: 2000/07/31(月) 18:26
7/31 18:26
ザムザ
25-29才|虫|独逸|
N502i|〒
ヒマだー!とりあえずメル
友からはじめよう!!
顔黒、腹筋割れてるヨ!



889 名前: みな 投稿日: 2000/07/31(月) 19:16
上手な春樹が見たいよネ♪




890 名前: サポート技術情報 投稿日: 2000/07/31(月) 21:14
[SAMSA] スリープ状態からの復帰時に毒虫に変わる

最終更新日: 2000/07/31
文書番号: K065536

この資料は以下の製品について記述したものです。

Metamorphosis(R) Gregor Samsa(R) (以下 Samsa )

概要

この資料は、Samsa が起床時に毒虫に変身する現象について記述したものです。

現象

自室のベッド上でスリープモードに移行した Samsa がスリープ状態から復帰
する際、大きな毒虫に変身してしまう場合があります。

この場合、Samsa の背面は甲殻で覆われ、腹部は褐色で丸く膨らみ、弓形の固
い節で複数のパーティションに分割されます。また、ほとんどの場合、仰向け
の状態で復帰するため、独力で起き上がるのが困難となります。

この現象は、外交販売員として 5 年以上勤務した Samsa において、体の右を
下にしてスリープモードに移行しようとした場合に発生する可能性があること
が確認されています。

解決方法

Samsa をスリープモードに移行させず、連続して稼働させます。
ただし、この場合、Samsa の動作が極めて不安定になり、予期しないエラーが
発生する可能性があります。

状況

弊社ではこの問題を Samsa の問題として認識しており、現在調査中です。
詳細がわかり次第、サポート技術情報にてお知らせする予定です。



891 名前: 494 投稿日: 2000/07/31(月) 22:41
494=814 > 243=842 さん
超亀レス申し訳ありません。
>目次、少なくともあと10日は手が付けられません。どうしよう、更に増えるん
>だろうなあ。
自分でもやろうかと思ったのですが……見事に挫折しました。
タイトル丸写しなら機械的な作業になるのですが、せっかく

http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt2.shtml#243

のように作ったのがあるのに勿体無い気がして。

ついでに宣伝、過去ログは増えていっています。

http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt.shtml

100 個刻み
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt0.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt1.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt2.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt3.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt4.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt5.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt6.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt7.shtml
http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt8.shtml

#記事番号をつけると、直接目的の投稿に飛べます。
使用例: http://jove.prohosting.com/~oliinkai/bt6.shtml#639


892 名前: 村上春樹 投稿日: 2000/07/31(月) 23:10
 何故、その朝僕が毒虫なんかになっていたかというとそれは100%あのあしかのせいだった。
 とにかく僕はひどくのどが乾いていたので、冷蔵庫からビールを出してプルタブを引こうとしたけれど、うまく開けられなかった。毒虫では手がうまく届かないのだ。
 やれやれ、毒虫にビールは必要ないのだろう。

 本当にビールなんて必要ないのだ。

 僕はビールを飲むのをあきらめて、僕が今までに失ってきたものについて考えた。
「ねぇ」けだるそうに彼女が聞いた。「どうしてあなたが毒虫なんかにならなきゃいけなかったの?」
「さあね、きっと誰もが間違ってるんだよ」
 なにもかもあのあしかのせいだ。
 どこでもない地球の中心から僕はあのあしかをひどく憎んだ。


893 名前: >870,872,873 投稿日: 2000/08/01(火) 01:52
そうだそうだ! ずっとタイトル思い出せなかったんだよ。
うちの学校では、英語の教師が「英語にもこんなふうに文体というものがあります」
とかいってコピー配った。授業との関係はなかった。
田中康夫のヤツがダイレクトで、子供ゴコロにはおもしろかったなあ。
やっとすっきりしました。ありがとう!
次は「作品」で書き込ませてもらうよ!


894 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/08/01(火) 02:15
岡崎京子はもう出ました?
(文学じゃないけど...)


895 名前: >893さん 投稿日: 2000/08/01(火) 05:02
田中康夫、『倫敦巴里』にあったっけ? 改訂版とかにあったのかな?
意外と教師がノリのいい人で自分でやってたりして(笑)。


896 名前: 実況@古舘伊知郎 投稿日: 2000/08/01(火) 06:38
さて今回はここグレゴール邸からお送りしております。
時刻は早朝、主役のザムザはなかなか目を覚まさないようです。
ちょっと部屋を除いてみましょう……おおっと、まだ眠っております。
春眠暁を覚えずと言ったところでしょうか、未だまどろみの中のようであり
ます。
しかし若干様子がおかしいようです。おおっと、今手元には「昨晩は悪夢に
うなされていた」との情報が入って参りました。大丈夫でしょうかグレゴー
ル・ザムザ!

ああーっと!今、ようやく目を覚ましたようであります!
寝覚めが悪いのでしょうか、未だ状況をつかめてない様子!
目をこするその姿は、さしずめ猫の招きにも似たものがありますが……
おおーっと、ここでようやく気が付いた!毒虫です!自分の姿が毒虫に変わっ
ていることに気が付いた!仰向けのまま、1度、2度、3度と自らの背中をさ
すり、甲羅を確かめております!
そしてようやく頭をもたげた!自らの腹部を確認しているのでしょうか!?
彼は一体、変わり果てた褐色の丸い腹部を眺め、何を思うのでありましょう!?
さて彼は、ここまでの短い時間で、いかほどの状況を理解できたのでありま
しょうか!

(いったんCMへ……)


897 名前: 宮本 輝 投稿日: 2000/08/01(火) 08:34
ぼくはその朝、6時に目を覚ました。目覚し時計を合わせてあったが、自然に目が
あいたのだった。
昨夜かたわらに脱ぎ捨てたセーターを取ろうとして、ぼくは自分の体に異変が起きて
いることを知った。手は黒く、細く伸びており、触覚のようなものが見える。腹も盛り
あがっていた。ぼくは虫になっていたのである。
ひゃあっと叫び声をあげたつもりが、出たのはブブブブ、という不快な音だけだった。
「なんや、今の音?」
「ザムザの部屋のほうからやったぞォ」
同じアパートに住むケンさんとトメさんの声がした。この2人は職人で、朝が早い。
2人の足音がぼくの部屋の前で止まった。
「おい、ザムザ、おるんか?」
「どないしたん?」
助けを求めようか求めまいか、さんざん迷ったあげく、ぼくは黙っていることにした。
2人はそのまま中の様子を伺うようにじっとしていたが、間もなく去っていった。
ぼくは自分の目の前に突然現れた状況をまだ理解していなかった。しばらくぼんやり
してからはっと我に返った。そうだ、これは夢なのだ、そうに違いない。そう決めつけ、
再び深い眠りにおちていった―――
そうに違いない。


898 名前: 投稿日: 2000/08/01(火) 08:36
最後の「そうに違いない」は関係ないです。あー、失敗。


899 名前: 名無しさん@オイラも選挙にいったぜ 投稿日: 2000/08/01(火) 10:19
>894
岡崎京子行って! ただし、テッテー的にね(はあと)


900 名前: 夢枕獏(陰陽師) 投稿日: 2000/08/01(火) 12:13
「・・・というわけなのだよ。晴明よ、どうにかならぬものか」
博雅は、盃を口にしながら、ため息にも似た口調でそう言った。
「博雅、世の中にはどうにもならぬこともあるものだよ」
「しかし、寒座殿をほうっておくわけにもいくまい。まさか虫のままでおれ、とも言えぬだろうが。
まさか、これは菅公や佑姫の仕業ではあるまいな」
「菅公らに出来ることではないだろうよ。寒座殿にはもっと深い呪がかけられているのやもしれんな」
苦笑とも微笑ともつかない微かな笑みを浮かべ、晴明は、楽しそうに博雅を眺めている。
「寒座殿はおれの笛の師匠でもあるのだよ。晴明、どうか寒座殿を助けてやってはくれまいか」
「仕方あるまい。では行って、どのような虫になっておるのか調べてみようではないか」
「いってくれるか」
「ゆくか」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。


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